2024年5月27日

BTC相場の見通し

【考察】
本日のビットコイン(BTC)相場は堅調な展開を予想します。先週、イーサリアム(ETH)はETF(上場投資信託)の承認に先立ち、3,000ドル台から3,900ドル台まで上昇しました。その後、半値戻しの3,500ドル近辺まで調整しましたが、再び3,800ドル台まで値を戻してきました。この動きは、事実売りの影響を吸収しつつ、ローンチ延期の期待感が続いていることを示しています。

【その他の考慮点】
先日、ETFがローンチされた場合、フローの影響で2~3割の上昇が見込めるとお伝えしました。現在の相場でも、先行して買っておこうという動きが見られます。ETH ETFの承認が突然転じた背景には、バイデン政権が反暗号資産のレッテルを避けたかったという見方が有力です。この動きを受けて、トランプ陣営も暗号資産支持を強めており、ウォーレン議員とその取り巻きを暗号資産から遠ざけるとの発言や、シルクロード創設者の減刑にまで言及しています。

【全体的な見通し】
こうした動きが暗号資産全体にどの程度の影響を与えるかは不明ですが、少なくともネガティブな動きが出にくい状況です。この中で注目したいのがETFフローの復活です。過去2週間、連続で10営業日間、ETFフローはプラスであり、20億ドル、約3万BTCの流入がありました。一方、同期間のBTCの発行は6,300BTCで、発行量の約5倍の買いが入っている計算です。現在はレンジの上限付近で戻り売りをこなしている状況ですが、この流れが一段落すれば、史上最高値更新もそう遠くないかもしれません。

【用語解説:初心者向け】

  • ビットコイン(BTC):デジタル通貨の一種で、世界で初めて作られた暗号資産。
  • イーサリアム(ETH):ビットコインに次いで人気のある暗号資産で、スマートコントラクトのプラットフォームとしても利用されている。
  • ETF(上場投資信託):株式市場で取引される投資信託。特定の資産や指標に連動する。
  • フロー:市場に流入する資金の動き。
  • レンジ:価格の変動範囲。
  • 事実売り(Sell the Fact):期待されたイベントが実現した後、その材料出尽くしで価格が下がること。

以上、今回の相場についての考察でした。

投稿者 塾長