2024年7月20日
ビットコイン価格、GBTC利確売りで下落
考察
本日、ビットコイン価格は前日比3.7%下落し、41,000ドル台を下回りました。売り優勢の背景には、ビットコインETFでのBTC現物利確売りが加速していることが挙げられます。
JPモルガンは、グレースケールのビットコインETF「GBTC」の投資家が利益確定(アウトフロー)を続ければ、ビットコイン価格は今後数週間でさらなる下落圧力に直面する可能性があると分析しています。
GBTCの利確については、先週木曜日の取引初日から合計16.2億ドル分のビットコインがコインベースに送金され売られたことが観測されました。また、昨夜4.18億ドル分のビットコインもアウトフローとなりました。
JPモルガンは先週にも投資家が今後数週間で含み益を確定する可能性が高いとして、最大30億ドルのGBTC流出を予測しています。
GBTCは、現在11銘柄のビットコインETFの中で管理手数料(1.5%)が最も高く、GBTCをマイナス乖離時に安く購入した大口投資家やトレーダーがブラックロックやフィデリティなどの手数料が安いビットコインETFに乗り換えるために売っているとされています。
一方、JPモルガンのアナリストNikolaos Panigirtzoglou氏は「GBTCの投資家の多くは、SEC承認後、より安価な現物ビットコインETFにシフトするのではなく、ビットコイン市場から完全に撤退することで利益を得ているだろう」と述べています。
その他の考慮点
ビットコイン価格の下落圧力となる要因としては、以下の点が挙げられます。
米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め
世界的な景気後退リスク
暗号資産市場全体のボラティリティの高さ
一方、上昇圧力となる要因としては、以下の点が挙げられます。
ビットコインの半減期(2024年4月)
米国の金利低下期待
全体的な見通し
GBTCの利確売りが短期的にはビットコイン価格を下落させる可能性があるものの、長期的には、・・・